犯罪・刑事事件の解決事例
#自己破産

自己破産と後見人等の選任を同時に行った事案

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佐々木 泰平 弁護士が解決
所属事務所たいへい法律事務所
所在地北海道 札幌市中央区

この事例の依頼主

40代 女性

相談前の状況

依頼者は生活保護を受給して生活していますが、うつ病やパニック障害等の精神障害と、身体にも不調を抱えているという状況であり、負債を抱えた主な原因は、精神障害の影響で躁状態の時に通信販売等で買い物をした記憶をなくしてしまい、支払を放置した結果負債が拡大してしまったというものでした。

解決への流れ

自己破産の申立てそれ自体は特に問題なく可能な事案でしたが、負債の発生原因からして、その対策をとらなければ自己破産後に負債が再発してしまうことが現実的に懸念されました。そこで、この事案では成年後見人を付すまでは精神障害の程度が進んでいなかったため、成年後見より一段階前の保佐人を選任して財産の管理を委ねることで、再発を抑止する方針としました。途中依頼者が入院するなど問題も起こりましたが、最終的に家庭裁判所に保佐人選任の申立てをして保佐人を選任してもらいつつ、自己破産の申立てをして免責決定を得て、抜本的な解決をすることができました。

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佐々木 泰平 弁護士からのコメント

依頼者の抱えた事情によっては、単に自己破産をして免責を得るだけでは根本的な解決にならない場合も中にはあります。そのような場合であっても、個々の事案に応じた解決策を検討し、妥当な解決を図ることができるのは弁護士ならではと思います。なお、この事案では法テラスを利用して依頼者の負担が生じないようにして事件を処理しています。自分は弁護士費用に関しては、利用できる場合には積極的に法テラスを利用していますので、相談の際にはお気軽にお申し出ください。