この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
過去に破産した経験を持つ男性からの相談です。ご相談者は、20代のころに浪費から借金を重ね、自己破産をしました。50代になり、健康を害したことから働けなくなり、仕事の関係で負っていた債務を返していくことが困難になりました。2度目の破産はできない、と友人から聞かされていたこと、また破産することは人間としてやってはいけないことであり、何とか債務を弁済しなければいけないと思い込んでいたことから、日々、重圧を背負って苦しい生活を送っていました。
解決への流れ
法律事務所に相談に行くことをためらっていた相談者様が、知人の紹介で当事務所を訪れました。知人の紹介とはいえ、後ろめたさから、相談に来るのが怖かったそうです。しかし、知人から当職の経歴や人となりを聞かされ、来所を決意したそうです。そこで、相談者様が今回、多重債務を負うに至った経緯を丹念に聞き、債務整理の方針を、時間をかけて話し合いました。その結果、2度目にはなりますが、破産申立を選択することとしました。
まずは、いくつかある債務整理の方法について、それぞれの長短をご理解いただきたく、納得がいくまで、相談をします。このご相談者は、2度目の破産ということで大きな罪悪感をお持ちでしたが、事情は理解できるものであり、免責の見通しも立てられたことから、破産を選択されました。弁護士は、ご相談者の再出発のために、できる限りのお手伝いをしました。